神、る永

 

 

たとえば永遠
つまりは刹那
それは涙を流しながら
傷つく者を嘲笑う

 

 

死者の囁きを聴き
生者の喚きに耳を塞いで
握り締めた手は震え
その吐息は凍てついて

 

 

 
「だって僕は神じゃない。」

 
 

 

叫ぶ声も失い
祈る言葉も途絶えた。
誰よりも神に近く
誰よりも闇は深く

 

 

求めたのは平穏
手に入れたのは哀しみ
失ったものは何だろう―――――?

 

 

「分かるわけない。
 だって私は貴方じゃない。」

 

 

時が過ぎれば過ぎる程、空虚な穴は広がって。

 

 

永遠なんて存在しないから、

いつか朽ちることも知っていた。







 

 

 

 

 

 

 

 

『偽りの神、朽ちる永遠』の元となった詩。
某よ、インスピを有り難う。